2020年 全市全郡コンテスト [アマチュア無線]
2020年10月11日(日)
全市全郡コンテストに参加しました。
参加種目は144MHz/CW、C144です。ポイントは26035点で申告しています。
種目がマイナーなこともあり、昨年の水準からすると関東ではトップ3くらいには入るかなと思います。
もう少しいけるかなと期待していましたが、力及ばず、でした。
目次
1. 天候
2. コンテストの長さに関する考察
3. 応答状況
4. JH1DOMの交信方法
5. 交信データのJARLへの提出
6. LOVE CW
1. 天候
開催時間中の関東地方の天気は、台風の接近もあり雨、でした。
ただ、だんだん良い方に向かい、当局がコンテストから抜けた後は一瞬ですが秋空が広がりました(写真)。ただ、一瞬で夕方はまた雨模様になってしまいました。
昨年はこのコンテストのときにとんでもない台風が関東を襲い、大変な災害を巻き起こしました。一部のハムの皆さんはいまだその傷跡から完全回復されていない話をお聞きします。今年のこの後、万事が平穏に過ぎることを祈るばかりです。
JH1DOMは、24時間コンテストに関しては、6時間を上限に参加することにしています。
シングルオペで24時間はそもそも無理ですし、参加者の高齢化や、本来の目的(できるだけ効率的に送受信を処理する「能力」を競う)からすると、当局はコンテスト時間の短縮がしかるべきとの意見を持っています。JARLの全国版コンテストは12時間、それ未満は最大6時間でどうでしょうか。また、シングルオペ参加者はその中でも停波する時間を設けてはどうかと思ったりします。
今回のコンテストではこれも踏まえて、JH1DOMは土曜に2時間、日曜に4時間と決めて出ることにしました。土曜日は開始直後から23時まで144.053という非常に良いポジションでCQを出しました。日曜も144.054、063、065といったあたりで一貫してCQの出し側に回りました。
1時間ごとの交信数を以下の通りでした。
日付 |
時間 |
交信数 |
10月10日(土) |
21時~22時 |
58局 |
22時~23時 |
47局 |
|
10月11日(日) |
1時44分~2時5分 |
11局 |
8時半~9時 |
12局 |
|
9時~10時 |
29局 |
|
10時~11時 |
24局 |
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11時~12時 |
25局 |
一日目と二日目を比べると二日目が半分になっていることがわかります。
出だしの一時間は58局ですから一分に一局ということになりますが、だいたい当局の処理能力の限界はこのあたりです。つまり、「息つく暇もないくらい呼ばれた」のが実感です。
これが2時間目の一時間当たり47局となると読んでもしばらく応答のない時間が所々に出てきます。かと思うと一斉に呼ばれたりする、そういった感じです。DOMも年齢を重ねて早寝早起きになっていて23時を越えるとへとへとになるため、ここで打ち切りとしました。
夜中目が覚めたので「どうかなぁ」と思ってスイッチを入れてみたら、いくらかウォーターフォールが見えたので、当局もCQを出してみたところ意外に呼ばれました。しばらくしたら強い睡魔に改めて襲われたため、打ち切りました。
日曜日は朝やるべきことをまず終わらせてからいよいよ二日目の交信に取り掛かりました。すでに応答ペースは大きくスローダウンしており、機械の自動送信機能でCQを送りながら、ゆっくり椅子の背もたれに体を預けることができるくらいの感覚でした。時間を費やさない中で効率性を求めるなら、一日目の出だしが勝負、だと思います。
時間を追うごとに応答数は減っていった実感がありましたが、そうでもなかったのが後で集計してみての意外さでした。続ければ数は伸びたんだろうなと、そんな風に思います。最も午後3時を回ると時々応答があるくらいまで落ちるのではと思います。過去の経験では、最後終了にかけて小さいピークがあるのかなと思っています。
JH1DOMはCWでコンテストに出る場合は、DigitalSoundCWというソフトウエアを利用しています。ちなみに普段の交信でも利用しています。電鍵も準備していますが、ほとんど使うことはありません。ほぼパソコンだけを見ての交信の進行となります。
コンテストごとに少しづつ変えていますが、今回準備した交信メッセージは次の通りです。
① CQ TEST DE JH1DOM JH1DOM TEST
② (相手方コールサイン)599 100120 M
③ QSL TU
基本は上記の通りですが、③のあと、同時に呼ばれたケースでは「QRZ?」として自分のコールを改めて発信しません。同時に呼ばれなかった場合も、待機してもらっている可能性があることを考え、「DE JH1DOM TEST」と一度は送信することにしています。①のメッセージは確実に当局のコールを撮ってもらうため二度JH1DOMと繰り返していることにあります。
CQ出す側の責任はどんなに弱い信号であったとしても相手のコールサインを一発でとることに尽きていると思います。特に6m以上はS/Nが非常に良いため、聞こえる以上一発でとることが大事だと思っています。と、言いつつ信号が微弱でどうしても取れない局が一局ありました。申し訳ありません…力量の限界です。あと、集中力が途切れて一度でとれなかった局がありました。「QRZ?」させていただきました。ご容赦ください。もし、CQ出す側に回られるなら、1時間当たり10分くらい眼を閉じて休まれるのがよいと思います。そうしないと、いつもは何でもない信号をアルファベットに帰る作業が突然不安いっぱいになってしまいます。無線のイップスですね。避けたいです。
何かの参考に同時に呼ばれた時のJH1DOMの対応方針をお伝えします。JH1DOMは「最初に呼んでいただいた局から取り上げる」方針としています。少しづつ違うトーンなどを頼りにコールサインを読んでいくのですが、残念ながら全く違うSのものが来てしまうと取り切れないことがあり、コンテストでもあるので、そちらを優先せざるを得ないケースも出てきます。可能であればトーンを若干600Hzからずらしていただくなど工夫いただくと取りやすくなるかもしれません。
交信は通常順調に進行していきます。
今回②のいちばん最後にこれまでは「K」を入れていましたが、時間短縮のため省略しました。特にそれが交信の妨げになっていないことを感じました。以後、この形にしたいと思っています。
ACAGはJCC/JCGを交換するため、コンテストナンバーの送受信に時間がかかりますが、当局は短縮(例:1を・-とするなど)せず、きちんと数字を出す方がよいと思っています。これは短縮されているかどうかは信号を受けてみないとわからないことと、短縮した数字が必ずしも強い市民権を得ていないことにあります。9=N以外はなじみがないので間違いやすい、ということです。もし、将来的にログのクロスチェックが大々的に実施されるとすると問題が表面化するかなと思っています。
DSCWにはいろんな素敵な機能があって、それをハムログへ連携できるのですが、当局はそれが使いこなせません。そこで、先方のコールをDSCWへ入力し(①と②の間)、②をDSCWで送信すると、ハムログへデータをこの時点で送信し、先方のコンテストナンバーはハムログのRemarks2へ手で入力します。このコンテストナンバーをとるのがコールサインを取るよりむつかしいのが実際です。ハムログへのデータ連携を早めるのも、ハムログデータにJCCが入っていれば、確認がその場でとれますし、過去の交信記録があれば確認が取れるから、という一面があります。
最後③を送った後が実をいうと呼吸を合わせるのがむつかしところです。「GL」と言っていただいたり、「VA E E」といただいたり、本当にうれしいのですが、どこで終わるのかがわかりにくいのがこの別れ際です。「TU」と返していただけるのが一番いいかなと思います。せっかく追加のメッセージをいただいているにもかかわらず「DE JH1DOM TEST」と発信してしまい、申し訳ない気持ちになったのが片手くらいはあったかなと思います。すいません・・・お許しください。
当局はハムログにデータを取り込みますので、コンテスト終了後これをCTESTWINで編集してJARLへ提出しています。CTESTWINでのハムログデータの編集に興味のある方は当局のリンクを参照ください。
だいたい15分もあればデータをJARLへ発信できます。
とてもよくできたソフトウエアです。とてもユーザーフレンドリーです。もし、まだ紙で提出されているようであれば、ぜひにも切り替えられることを推奨します。DSCWにせよ、CTESTWINにせよすべて無料です。いずれも素晴らしいアプリケーション、ソフトウエアです。
ちなみに当局はコンテストがまだ進行中の時間帯に提出を終えました。
発表までの長い待ち時間も、「電子ログに限る」とすることでずっと早くなるだろうと思います。またデータのクロスチェックも可能となり、コンテストのいろんな意味でのクオリティアップにもつながるのではないでしょうか。
JH1DOMはCWを愛します。
コンテストで多数の交信を短い時間にこなしつつ、音を文字に変える作業を行いつつ、CWが人類史上初(?)のデジタル無線通信手段として現れた画期的な出来事に思いを馳せます。
ハムログに短い時間ではあるものの現れるお相手いただいている各局との過去のやり取り、もう一言いいたいところをぐっと我慢して次の交信に移っていく(人生もそうかもしれません)、この表現できないハムの連帯感、とても好きです。
CW駆け出しのころ、「音が文字になって踊るんだよ」などとOMに教えていただいたことを思い出しつつ、欧文ではありますが、少しそういった域に自分も近づけたのかなと思ったりします。
ユネスコの世界遺産でなく、CWはアマチュア無線家のアマチュア無線家としてのあかしなのではと思ったりします。
余計なことでした。いろんな楽しみ方がアマチュア無線にはあって何の問題もなくてそれをお互いにリスペクトすることが始まりかなと思います。
LOVE CW。それも一つの価値観かなと思います。
ぜひまた、次回のコンテストでもお相手ください!!!
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